学生ビザ発給数に来年から上限設定へ

オーストラリア学生ビザに人数制限かかる オーマイゴッド。画像 4/4

本日8月27日連邦教育大臣ジェイソン・クレア氏が、2025年の留学生卒業数を27万人に設定すると発表しました。

オーストラリアでは、今年の留学生数が過去最高を記録したため、来年度2025年から受け入れ数を約2万人削減する予定のようです(以前から言われていた上限設定がついに決まったようです)。

この上限により、公立大学では約14万5000人、職業教育訓練(VET)コースには9万5000人の留学生を受け入れることになるようです(英語コースなどは無影響)。

大学には2025年の「目安レベル」が通知され、今後2週間以内に最終的な数値が決定されるようです。また、新しい管理レベルにより、G8の大学が学生数の大半を受け入れるのを防ぎ、地方大学への流入を促したいようです(G8とはシドニー大学、メルボルン大学のような都市部にある8つの有名大学の総称)

政府は、留学生数をパンデミック前の水準まで引き下げる方針で、教育業界の健全性を強化することが目的、のようですが、(7月以降の)留学生ビザの申請費用が倍増することもあって、教育業界の関係者からは不安の声が上がっています。

日本人の大学進学率は高くないのですが、この上限にはカレッジ(専門学校やTAFE)も含まれるので、かなり影響を受けそうです。

学生ビザ申請料が一夜にして大幅アップ!710ドルから125%上昇で1600ドルへ!

オーストラリアの学生ビザ申請料金が突然上がった 困惑する留学生。画像 4/4

6月14日のコラムでも書いた学生ビザ申請料の件。たしかに事前にリークはされていました。しかしながら具体的な数字は一切出ない形で6月末を迎え(上がるとも上がらないとも、いくら上がるとも、あるいは上がらないとも明言なく)、そして今朝、事前の警告はなしに、学生ビザの申請料金が710ドルから1600ドルに値上がりしたことが、今朝(7月1日)のメディアリリースで確認されました。

政府メディアリリースはこちらから

これは実に125%の値上げで、これによって豪州は学生ビザ申請にかかる費用が世界一高額な国となり、今後申請者件数も大幅に減少すると予想されます。

2024年オーストラリアの学生ビザ申請料が大幅UP?!

7月は会計年度の始まりです。昨年同様に今年も最低賃金が上がるます。ですので(人の手がかかる)もの、サービスの価格も上昇が予想されます。さらに、学生ビザの申請料が現行の710ドルから3倍以上の2500ドルに引き上げられるという話もあります。ビザ申請も含めて6月中に対応できる人は早めに動くことが賢明かもしれませんね。

オーストラリアの学生ビザ申請料は現在710ドル(約7万円)で、世界でも最も高額の料金の1つです。参考までにかくと、主要国の申請料金はニュージーランドは345ドル、米国は285ドル、カナダは170ドル、英国は950ドルになります(それぞれ豪ドル換算)。つまり、豪州は現行でも主要な英語圏の中で2番目に高額ということです。

2024年2月、オーストラリアの公共政策シンクタンク、グラッタン研究所は、これらの申請料金を710豪ドルから2,500豪ドルに引き上げる提案を出しました。3月以降(国会で予算通過後の今も)政府がこの提案を真剣に検討しているとの懸念があります。この3倍以上の増額は返金不可であり、ビザが承認されなかった学生は返金されません(この料金値上げによる超過分は国内の学生の住宅費や家賃の援助に充てられる、という予定だそうです)。

また、オーストラリア政府は留学生に対する最低資金要件も引き上げており、これはここ1年以内で2度目の増額です。現在、申請者は少なくとも29,710オーストラリアドルの資金を示さなければなりません。これはほんの半年前に改定された24,505オーストラリアドルから21%の増加です。

学生ビザの申請料金の具体的な変更は発表されていませんが、UPとなる場合以下が予想されます。

物価スライドに合わせた数パーセントの上昇を加味した料金

英国以上(グラッタン研究所の2500以下)の1200程度の料金

グラッタン研究所に近い高額な料金

が予想されています。今年の7月1日は月曜日なので、申請ラッシュを避けるため、28日金曜日の夕方に変更される可能性もあるので、申請を考えている方は注意しておきましょう。可能なら申請してしまったほうがいいですね。